前十字靭帯再建術計測装置KM300
前十字靭帯再建術計測装置KM300

前十字靭帯(ACL)断裂の再建術に使用する靭帯張力を計測する装置です。

製品概要
(1)島根大学付属病院と共同開発した計測装置で、2連張力計と角度計で構成されます
(2)再建術としては二重束ACL再建術が一般的であり、最初に大腿骨と脛骨に貫通穴を2か所明け、人工靭帯で延長した生靭帯2本を交差して穴に貫通させます。大腿骨側を エンドボタンで留めておき次に脛骨側を適正な張力(30N程度)で引っ張りながら膝を0~120度まで曲げて、また0度まで戻します。角度の計測は角度計を膝に当てながら行います。この時に張力の変化が適正範囲であれば、2連張力計を倒して靭帯を脛 骨に沿わせ、再度張力を与えてからステープルを打って完了です。
(3)2連張力計は揺れないように、脛骨に3mmのステンレス線を2本打ち込みしっかり固定します。固定部を中心に2連張力計は回動して傾斜角が変えられます。
(4)張力は大きな目立つ文字で表示されますので、術中の確認が容易です。
(5)角度と張力の実測値をグラフで表示しますが、4種類(NEUTRAL、EXTERNAL, INTERNAL,PST)の計測条件値がグラフで表示されます。
(6)角度計は0~150度まで計測できます。
(7)計測値のサンプリングは0.1秒に1回でグラフ表示されます。
(8)装置構成
![]() ①2連張力計 |
![]() ②コントローラ |
![]() ③角度計 |
④ソフトウェア ⑤パソコンは、Windows10,11対応機種が使えます。 ※ソフトウェアをインストールしたノートパソコンの同時購入もできます。 |
(9)パソコン画面の表示例
(10)計測したデータはExceファイルに保管します。
仕様
2連張力計 | 長さ190mm 幅75mm 高さ35mm 重量390g | |
角 度 計 | 長さ320mm 幅22mm 高さ35mm 重量100g | |
コントローラ | 長さ155mm 幅110mm 高さ55mm 重量590g | |
張 力 | 0~100N | |
最 大 角 度 | 0~150° |